誤嚥性肺炎について
投稿日:2021年4月29日
カテゴリ:未分類
こんにちは。歯科医師の武本です。
今日は寝たきりの方やご高齢の方に多い誤嚥性肺炎についてお話をします。
誤嚥性肺炎とは、病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなり、お口の中の細菌や逆流した胃液が気管から肺に入ることによって起こる肺炎のことです。寝ている間に発症することも多く、高齢者では命にかかわるケースも少なくありません。
予防のポイントは、口腔清掃と飲み込む機能の回復、そして、口から食べて栄養状態を良くして免疫力をつけることです。健康な人であれば、多少の誤嚥があっても発症しませんが、身体の抵抗力が落ちていると発症しやすくなってしまいます。お口から食事をとり、栄養状態を良くすることも誤嚥性肺炎の予防になります。
日常生活では、デイサービスや施設でよく行われていますが、食事の前に体を動かして食欲を促したり、お口の周りの筋肉を動かして機能的な面からアプローチします。食後には、衛生面からアプローチし、歯磨きによってお口の中に残った汚れを取り除き、お口の中の細菌を減らすことで誤嚥性肺炎は予防できます。
訪問歯科では、虫歯治療や口腔清掃だけでなく、飲み込む機能の維持、改善にも取り組んでいますので、ご家族の中で気になる方がいらっしゃれば、ご相談下さい。
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